前に書いた通り、私は王権神授説も社会契約説も信じていません。日本国も大日本帝国も江戸幕府も、軍事力を背景に、ホッブズの言う「獲得によるコモン‐ウェルス」として生まれています。世界の歴史を見ても、自然状態にある人間どうしの社会契約「だけ」によって生まれた「設立によるコモン‐ウェルス」なんてものは見当たりません。
1649年 国王チャールズ1世の処刑
1660年 王政復古
1688年 名誉革命
1690年 ロック『市民政府二論』
この名誉革命、手元にある世界史の本ではえらく簡単に片付けられてまして(フランス革命やロシア革命と差がありすぎます)、私も実態をよく知りませんが、もしかしたらホッブズの思想がなんらかの影響を及ぼしていた可能性はあります。少なくとも、ロックやモンテスキューの本はまだ刊行されていないのですから。
Ciniiで調べたところ、以下の論文が見つかりました。
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東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻紀要 (別冊1), 87-104, 2009-00-00
(2013・6・15追記 下の方にコピー&貼り付けの消し忘れがあったので削除しました。また、ロックの名誉革命への影響についても、より正確な資料を見つけ次第訂正する予定です)