核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

『千一夜物語』(『世界文学大系 73』 佐藤正彰訳 筑摩書房 1964)

 アリババとかアラジンではなく、枠の話です。つまり第0夜とか第1002夜の。
 妻の不義を知って女性嫌悪に陥ったシャハリヤール王は、大臣に命じて毎夜新しい妃候補を連れてこさせては、気に入らずに一夜で殺す、という所業を三年に渡って続けていました。
 そこで大臣の娘シャハラザードは、
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 1001夜におよぶ物語療法によって、みごと王の女性嫌悪と殺人癖を治療したのでした。すばらしき文学の力。
 ・・・といったようなことを、王の各夜ごとのリアクションを引用しつつ書くつもりだったのですが、深刻な懐疑にとらわれて手間取りました。1001回記念のつもりだったのに1002回以降に持ち越したことをお詫びします。