核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

大江健三郎『世界の若者たち』「日本の若者たち(18) 黒柳徹子』(1961)

 「徹子の部屋」に光さんと一緒に大江健三郎が出演していたのを観た記憶はあるのですが、そのはるか以前からのお知り合いだとは知りませんでした。
 『ブーフーウー』という、三びきの子ぶたが主人公の番組に声をあてていた頃。


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 黒柳 ええ、ちょっとあたくしね、いまね、仕事が多すぎると思うんです。そして、いくらテレビはおケイコが少ないといっても、いま、テレビに自分が出るのが三本、声だけのが『ブーフーウー』と『チロリン村とクルミの木』で、ラジオは毎日『一丁目一番地』があって、そのほかに単発のものがあると、一週間全部がそれでつぶれるんです。一週間三本テレビというのは、一日おきに出てることになって、すると必ず徹夜があるでしょ。だから一週間に四回ないしは五回、悪くすると六回徹夜することになるんですよ。
 大江 へえ。
 (144~145ページ)
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 余裕で声が脳内再生できます。若者だったころからこの口調だったわけですね。それにしても一週間に六日徹夜はただごとではありません。週5の徹子の部屋を続けられるわけです。