核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

尾崎行雄『新日本』における「平和主義」の用例

 まだ通読していませんが、「平和主義」の四字が眼に入ったので。

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 「曼人尚武の気象は天下に卓絶し、其平和主義を遵奉すること北米連邦の如きを以てするも、尚ほ人民私に武を練て緩急国に効(?)さんことを勉む」
 (近代デジタルライブラリー尾崎行雄全集 第2巻』「新日本」 255/437)
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 「曼人」とはドイツ人のことでしょうか。この発言全体の文脈は、「民権よりも国権」であって、国家の体面を保つためには陸海軍のみならず、国民全体に尚武の気象が必要だという趣旨です。

(2015・6・9追記 「曼帝ウィルヘルム陛下崩じ、ビスマーク亦病に伏すや」との一節があったので、「曼」はドイツのことと確定しました)