『経国美談』論も『日の名残り』論も一段落したし、ラヴクラフト小噺もネタ切れだしで(断片的には思いつくんですけどね。ウィルバー兄弟が天秤棒をかつぐ「黄金の花見酒」とか)、前にコピーしたまま放置してた、シュミットの『政治的なものの概念』でも読み返してみようと思います。
決して難解ではないと思うのですが、ラテン語はまだしもギリシア語の引用があるのがちょっと厄介でして。そう、あんだけ古代ギリシアを語ってるくせに、私はギリシア文字が読めないのです。
要点だけを日本語訳で読むと、「汝らの敵を愛せよ」という聖書の語句は、「汝の私敵を愛せ」であって、「汝らの公敵を愛せ」ではないんだそうです。
挑発的な解釈ですが、果たして語源として正しいのかどうか。ラテン語の部分だけでも打ち込んで、具眼の士の解釈にゆだねたいと思います。