核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

米地 文夫「宮沢賢治の反戦童話「烏の北斗七星」」『総合政策 = Journal of policy studies』 19, 19-35, 2018-03

 CiNiiで読めました。先行研究の要を得たまとめに始まり、実際のカラスの生態に及び、宮沢賢治の信仰や北斗七星の意味するものを考察し、「烏の北斗七星」を反戦童話とする結論です。実に力作です。

 既にこういう力のこもった論文が書かれてしまった上で、なお「烏の北斗七星」を論じる余地はあるか。「憎むことのできない敵」あたりをキーワードとすれば、まだ私が潜り込む余地がるように思えます。「烏の北斗七星」、じっくり読んでみます。