「幻冬舎新書 日本の軍歌」というサイト
で全文読めますので、今回はコピペはしません。『読売新聞』一九四二年一月一日版と『大東亜戦争少国民歌集』(一九四三)版のいずれも、
「我あり、望む大東亜」 (後者では「我あり、臨む大東亜」と表記)
で締めくくられているとだけ書けば、内容はご想像がつくかと思います。
北原白秋が大東亜に臨むと、米英軍はふるえあがって降参するんでしょうか。すげーな。糖尿病と腎臓病の合併症とかで、この一九四二年に亡くなるのですが。
などとアイロニーを弄ぶのは、私の趣味ではありません。肥大しきった自己評価と裏腹に、この詩に北原白秋の「我」はありません。