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『日本文学』9月号特集 文化現象としてのアダプテーション

 きのう『日本文学』2月号をぱらぱらとめくっていたら、気になる記事が目に飛び込んできました。以下、公式サイトより転載。

 

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9月号特集 文化現象としてのアダプテーション

 近現代文学研究の領域において、例えば小説の舞台化や映像化といったメディア間移植の問題は従来からも注目されているテーマの一つであるが、近年においては文学と漫画・アニメといった他ジャンルとの間で、創作と受容における親和性が指摘されるようになった。即ち映像から小説へのノベライズ、逆に小説から漫画やアニメ・ゲームへといったマルチメディア展開に加え、ファンによる二次創作(ファン・フィクション)といった文化現象も見られる。
 リンダ・ハッチオン『アダプテーションの理論』(晃洋書房、2012)の登場によって、ジャンルや受容層が細分化された様々な文化現象を相互に関連づけて捉え直す視点が文学研究の領域に導入され、文化の創造と流通・消費の捉え方に再考が求められている。
 翻訳の領域でも、ファン・トランスレーションのような読者自身がテクスト生成に関わる行為が文化の流通や著作権の概念にも新たな問いを投げかけ、テクストを一方向的な創作のプロセスではなく、創作する側と受容する側の往還による運動体として評価する可能性を示してもいる。
 多様な文化現象をアダプテーション研究という理論的な枠組みに再配置することは、複数の文化現象に新たな間テクスト性を見出す一方で、個別のメディア特性を一括的に包摂し無効化してしまう危険もはらんでいる。本特集においては、テクストがメディア横断的に生成される動的過程を、個別の事例を通して考察することで、現在と過去をつなぐ文化現象を検証する場としたい。

     記

 一、締切 2024年6月15日

 一、枚数 35枚(400字詰)以内

『日本文学』編集委員会


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 「アダプテーション」関係の論文では前にボツになったこともありますので、今回は違うネタを探してみようと思います。心当たりはないこともありません。