今回の「美少年」論は、できれば2月中、遅くとも3月上旬までにかたをつけたいと思っています。
前回の「小さな王国」論の時もそんなようなことを書いていましたが、あれは時間をかけすぎたために「熱」が引いてしまい、書けずじまいになってしまいました。「小さな王国」論は当分フリーズドライ処置にしようと思います。
「美少年」という小説は、筋だけを読むと、勇敢な日本人少年が「野蛮な」アイヌを文明化させて北方を「開拓」していく、実に帝国主義的な物語なのですが。アイヌ側の男性登場人物「魯沙美」の側から物語を構成し直すことも可能な、複層的な構造を持ってもいます。
問題は、不勉強な私が短期間のうちに、2024年の水準に耐えうる反差別論を書けるかどうかですが……まず、書けるとこまで書くことにします。行き詰まったら国会図書館行きという、いつものパターンで。