核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

やっぱり、ジェンダー論より反戦論が先かな

 言うことがころころ変わってすみません。

 私もいつかはじっくりと『ジェンダー・トラブル』読解にとりかかりたいのですが、今はその時ではないようです。

 話が飛びますが、宮沢賢治の「烏の北斗七星」という童話では、烏の大尉の許嫁(いひなづけ。婚約者。女性口調)も、軍人として烏の義勇艦隊に従軍しています。

 いわば、女性も男性なみの権利(?)を持った社会なのですが、にもかかわらず山烏との戦争は続いています。どうも私はイスラエルあたりの軍事国家、あるいはプラトンの「理想国」を連想してしまいます。悪い意味での男女平等です。

 この作品、実は先日学会発表があったばかりで、私もレジュメだけ拝読したのですが、私の論とかぶる心配はなさそうでした。私はあくまでも現世の人間の戦争について、宮沢賢治が考察した作品として読むつもりです。それに賛同するかは別として。