一九五四(昭和二九)年、アメリカのビキニ環礁での核実験に抗議し、平和を訴える詩人たちが詩を寄せた『死の灰詩集』。私はうかつにもこれまで読んだことがありませんでした。今日中には読もうと思います。
……これまで読まずにいたのは理由があります。太平洋戦争中に、戦争協力(具体的には建艦運動)を訴える詩人たちが出した『辻詩集』(一九四三(昭和一八)年)というのがありまして。
詩人たちが声をそろえて政治的メッセージを叫ぶなんて、『辻詩集』も『死の灰詩集』もいっしょじゃないか、という批判があったそうです(実際、その両方の詩集に名をつらねている詩人もいます!)。
自分なりの判定は、『死の灰詩集』を読み込んでからにします。そこに「どのように戦争を止めるか」を指し示す言葉はあるかどうか。
2024・7・21追記 読みました。ありませんでした。