2011年の東日本大震災の福島第一原子力発電所事故に際して米誌「ニューヨーカー」に対して「歴史は繰り返す」と題された寄稿を投稿した。同文において「原発建設は人命軽視の姿勢を示すもので、広島の原爆犠牲者に対する最悪の裏切り」と主張した」
「ニューヨーカー」誌の現物はついに入手できなかったので、ネット上で集めた情報しかないのですが、とりあえず上記の発言があったものとして話を進めます。もし大江が「原発建設は人命軽視の姿勢を示すもので、広島の原爆犠牲者に対する最悪の裏切り」と主張した事実がなかったと証明された場合は謝罪します。
事故後にあれこれ調べてみて、原子力発電が日本の総電力にしめる割合が約30パーセントにすぎないことをいまさらながら知り、にわか原発反対派に転向したわけです(電気をまったく使わない文明生活というのは、私には想像もできないのです)。
そして、上記の大江発言を知り、それまで全く評価してこなかった大江健三郎をちょっとだけ見直したものです。
ところが。
2023・3・24追記 「ところが」の続きは、
をご覧ください。大江健三郎の核開発礼賛ぶりがわかるはずです。