核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

『経国美談』より 隆具(レウクトラ)における威氏(イパミノンダス)の斜線陣

「今や希臘史中に於て最も記憶すべき最大事変を生じたる紀元前三百七十一年第三月二十一日(略)誰か知らん(略)隆具の大野も数時間を出ずして万兵の殷血を其草頭に流すの命運あらんとは」
 ・・・(主に威氏の責任で)流れた大平和会議から二ヶ月。無敗の斯波多(スパルタ)軍を迎え撃つ威氏の秘策は。
 
    ※
 敵をして左翼に集むるを知らしめざる為め尋常十四人を以て一重りとするの法を変じ更に五十人を以て一重りとし我左翼戦隊の幅を減じて深さを増し敵をして其備を怠らしめよ(略)右翼は軍勢を張らんが為めに十四人一重の法を変じ六人を以て一重りとし勉めて戦隊の幅を晴れ又辺礼仁、呉児陀、瑪留(メルロー。前編第一回からのレギュラー)の諸君は其の提督する馬軍と神武軍(斉国の最精鋭部隊)とを以て左翼の歩軍の後面に進み我が令を待て
    ※
 
 ・・・要するに、向かって左側に自軍最強の部隊を集めてぶつける戦術。ウィキペディアの「斜線陣」の項にわかりやすい図がありましたので紹介しておきます。
 
 なんとなく中将棋にも応用可能な気がしてならないのですが、論文がまとまるまでは自粛しておきます。