2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧
ラクラウ+ムフの『民主主義の革命』によれば、ソレルの思想的展開は三段階ほどに分かれるんだそうですが、少しはしょって第三段階、『暴力論』(一九〇八)の時期、正統派→修正主義を経て独自の思想を確立したソレルについての箇所を引用します。 ※ プロレ…
ラクラウ+ムフの『民主主義の革命』に即して、「マルクス主義の危機」にいわゆる修正主義者ベルンシュタインがどう対応したかの話を続けます。 カウツキーら「正統派」マルクス主義者は、現実とマルクス理論のずれを過渡的・一時的なものにすぎないと言い張…
もう少し、第二インターナショナル人物列伝を続けます。ラクラウ+ムフの『民主主義の革命』を読みながら。 マルクスの予言と現実のずれにルクセンブルクは悩まされたわけですが、カウツキーの答えは「ずれてなどいない」でした。ドイツではうまく進んでるじ…
『機動戦士Vガンダム』の登場人物。でもあるけど(検索するとそっちばっかり出てきます)、今回はチェコスロバキアの初代大統領、トマーシュ・ガリグ・マサリク氏について語りたいと思います。 『民主主義の革命』を拾い読みしていたら、このマサリク氏が「…
教祖さまの予言が外れたら、良識ある人は愛想をつかして去るものですが。 熱心な信者の中には、なんとかしてつじつまを合わせ、現実のほうを教祖さまの予言に合わせて変えようとする者も現れるわけです。変えるのが解釈のレベルだったらまだ無害なのですが、…
ラクラウ+ムフの『民主主義の革命』を読み続けていますが、どうもマルクス主義者内のこまごまとした教義問答的な話が多くて難渋しています。 こちらの知識不足も確かなので、『第二インターナショナルの興亡』といった感じの参考書があればいいのですが、図…
ねんがんの『民主主義の革命』を手に入れたのはいいのですが、こちらの理解が及ばなくて困っています。 カウツキー、ベルンシュタイン、ローザ・ルクセンブルクといった、そういえば世界史の本で読んだな的なマルクス主義者たちの名前がずらずら出てきまして…
福地桜痴の『女浪人』にも、不殺主義のヒロインの護身具として木薙刀なんてものが出て来るわけですが。 薙刀=女性用というイメージはどのようにして広まったんでしょうか。日本刀よりも重くて取り回しづらく、護身用としては不適当な(あんなものを普通の女…
戦争が日本人におよぼす悲惨だけでなく、日本人(新聞記者)が中立であるはずの清国人女性におよぼす罪悪を描いているという点では、日露戦争がらみの文学作品のなかでは頭一つ分抜きんでてはいます。 しかし、「どのように戦争を止めるか」という問題提起が…
自分から「左派」とか「ポピュリズム」とか名乗るのはマイナスにならないか。 そうした疑問に、ムフ『左派ポピュリズムのために』はあらかじめ答えています。 ※ なぜポピュリズムと呼ぶのか?そう名乗ることで何が得られるのか? こうした疑念に対しては、ま…
本日3月5日から3月16日まで休館だそうです。 私は当面は論文締め切りもないので、ひきこもって暮らそうと思います。
ムフの『闘技学』。副題の”the world”が期待をかきたてます。ザ・ワールドッ!。 https://www.amazon.co.jp/Agonistics-Thinking-Politically-Chantal-Mouffe/dp/1781681031 読みたくて仕方がないのですが、レビューの英語すらまともに読めない学力では入手…
日中戦争~太平洋戦争期の武者小路実篤は、本当にろくなことを書いていないのですが。以下は彼の考えた作戦(?)です。 ※ それは支那事変で、飛行機で敵の都市に金をばらまくことだ。紙幣などは殊に面白いと思ふ。勿論国民政府の金をまくのである。 武者小…
サイボーグ009の深夜再放送を見、冷蔵庫から出したもりそばを食べながら、「晩年」とか「末路」といった言葉が頻出する記事を書く、物悲しい夢でした。
ムフもロトクラシー(くじ引き民主主義)について語っていました。 ※ くじ引きや抽選による古代の選出行為が、私たちの民主社会を現在襲っている代表の危機への救済策を提供するとして、様々な理論家たちによって提案されている。 ムフ『左派ポピュリズムの…