核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

小林秀雄「文学者の提携 生活と精神の総和とは」(『文学報国』1943(昭和18年9月10日)

 私の新発見ではなく、すでに櫻本富雄氏の『日本文学報国会 大東亜戦争の文学者たち』(青木書店 1995 248~250ページ)に引用されています。すでにご存知だった方はご了承ください。第二回大東亜文学者決戦会議での発言です。
 
   ※
 小林秀雄 大東亜文学の新しい建設のためにアジヤの文学者が一堂に会するといふことは非常に喜ばしいことであります。
 (略)
 要は我々はこの提携は戦争と深く結付くべきであるといふことを茲に覚悟しなければならぬと思ふのであります我々は必勝の信念を固めて居ります。勝つことに於て英米が勝算がある筈がない。英米が撃滅された暁に於ても我々の総和は続くといふ覚悟が必要だと思ひます。私の発言は終ります。
 (『文学報国』1943(昭和18)年9月10日 (四)面 旧字体新字体に改めた)
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 ・・・例によって、戦後のすべての小林秀雄全集に未収録です。