核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

星新一『明治・父・アメリカ』より 『星とフォード』関係情報

 星新一による父、星一の前半生を描いた伝記より。

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 父の若かったころのことを書いてみようと思いついた。父は生前に思い出を三回ひとに話し、いずれも印刷物となって私のところに残っている。
 まず明治時代に杉山茂丸(しげまる)氏に対してである。それは『百魔』という本の一部となって残っている。つぎに大正十三年に「ダイヤモンド」という雑誌の記者の京谷(きょうや)大助氏に対してである。それは『星とフォード』という本となった。そして、死の二年前の昭和二十四年、大山恵佐(けいすけ)氏に対してである。それは『星一評伝』という本となった。いずれも今は入手しにくい本である。
 (星新一『明治・父・アメリカ』新潮文庫 1978 7~8ページ)
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 前二者は近代デジタルライブラリーで読むことができます。便利な時代です。