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芸術と社会に関するマルクス主義的見方には、回避すべき諸要素があるのも確かである。マルクス主義の伝統に沿う「芸術の社会史」にモデルを求めるなら、フェミニスト美術史はその誤りをくりかえさないように用心しなければならない。
(五〇~五一ページ)
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として、マルクス主義の反映理論への疑義を呈しています。そしてその「過剰な一般化」の例として、
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ダヴィッド、レンブラントといった画家がつくりだすものは、ある特定の階級、ないしは階級内のさらに小さな社会集団や派閥の視覚的イデオロギーの具現化(たとえば、アンシャン・レジーム末期における新興ブルジョワジーの芸術、といったように)と読むことができる。
(五二ページ)
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