とりあえずウィキペディアの、「鏡の国のアリス」の項より引用。
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日本語への初の翻訳は、わかっている限りでは1899年(明治32年)、『少年世界』(博文館)に掲載された長谷川天渓訳「鏡世界―西洋お伽噺」が最初で、『不思議の国のアリス』の初訳(須磨子訳『アリス物語』1908年)よりも早い。長谷川の訳は原著に忠実な訳ではなく、長谷川の創作がかなりの程度混じった翻案・パロディに近いもので、主人公の名前も「美(みい)ちゃん」に変えられている[44]
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この『少年世界』誌掲載の「鏡世界」、私は確かに図書館で読んだ記憶があります。イラストも有名なテニエルのが使われていまして。ということは、谷崎潤一郎くんの投書も日清戦争期ではなく、もっと後だったかもしれません。やっぱりコピーしとくんだった。
2024・6・2追記 挿絵はテニエルの模写だそうです。谷崎の投書については次回の記事をごらんください。
『少年世界』は明白に男の子向けの雑誌で、江見水蔭の洞窟探検記事とか載ってたはずなのですが、『鏡の国のアリス』掲載はどういう編集意図によるものなのでしょうか。まだ、同じ博文館の『少女世界』は刊行開始していないので、少女読者の反応を探ってみたのかも知れません。