まず、すべての発端となった、『コンプティーク』誌1986(昭和61)年9月号のD&Dリプレイ記事にしてからが、国会図書館にも置いてないんですよ。
たぶん最初はD&DとかTRPGという、日本人になじみのないゲームの紹介記事だったと思うのですが、物語内容(とイラスト?)で人気が爆発してしまい、小説化に至ったわけです。で、最初のリプレイの方はD&Dの版元が権利関係にうるさいせいか、いまだに単行本化されてません。私もいまだに見ていません。
その後小説シリーズもヒットし、まんが化、D&Dとは別ルールでのTRPG化、アニメ化、コンピューターゲーム化、舞台化などと、いかにもKADOKAWA的にメディアミックスしまくったわけです。それらを今から全部把握するのはとても無理です。
「日本製ヒロイックファンタジーにおける戦争表象」とかなんとか、テーマと対象をしぼれば不可能ではないのでしょうし、やる意義もあると思いますが、私には荷が重すぎるようです。……村井弦斎に戻るか。