核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

村井弦斎  「猟道楽」(1902)

  『食道楽』・『酒道楽』などの「百道楽」シリーズで知られる村井弦斎
  今回はネット上で読める短編「猟道楽」(1902)をご紹介します。
 
 
  51から57ページまでです。報知新聞1月2日号では一ページでした。
  令嬢に猟道楽を自慢した紳士が、なりゆきで虎狩りにでかけてひどい目に逢う話です。
  トラ年にちなんだお遊び企画かと思いきや、最後の一行であっと言わされます。
 
       (以下ネタバレ注意)
 
  レイ・ブラッドベリ星新一か、はたまたドラえもんか。ちなみにウェルズの「タイムマシン」原作は1895年だそうです。惜しい。弦斎はヴェルヌは相当読み込んでいたようですが、ウェルズはどうだったのでしょう。
 
 追記 ドイルの「ロストワールド(失われた世界)」は1912年で、「猟道楽」より後の作品です。
 タイムマシンを狩猟に使う話って、この作品以前にあるのでしょうか。