核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

「コインの散歩道」

 通貨の歴史を扱ったサイト「コインの散歩道」様(http://homepage3.nifty.com/~sirakawa/Coin/index.html)より、アリストパネス時代の「古代アテネの市民生活」をくわしく検証したページを紹介させていただきます。

 http://homepage3.nifty.com/~sirakawa/Coin/E013.htm

 紀元前5世紀(BC400年代)後半の「3オボロス銀貨」(1オボロス=1000円で換算して3000円)と「4ドラクマ銀貨」(同じく24000円)の画像も見られます。額面が中途半端なのは、アリストパネスにも出てくる物価上昇の影響でしょうか。葬式の時に死体の口に1オボロスを含ませる習慣があったことから、少なくとも「1オボロス貨」というのは存在したはずなのですけど。戦争末期にスパルタ軍が日給を3オボロスから4オボロスに値上げしたことにより、外国人傭兵がどっとアテナイアテネ)から流れたなんて話もありましたし(プルタルコス「アルキビアデス伝」)。
 なお、12月14日の記事で仮に1オボロス=1000円というレートを設定したのですが、こちらのサイトも1オボロス=1000円、1ドラクマ=6000円説をとっておられます。よほど強力な反証が出ない限り、これでいいんじゃないかと。
 この「コインの散歩道」様は画像と原資料が豊富で、とにかく読んでいて楽しくなるサイトです。「三国志のコイン」(http://homepage3.nifty.com/~sirakawa/Coin/C030.htm)や、明治時代を扱った「坊っちゃん」(http://homepage3.nifty.com/~sirakawa/Coin/J045.htm)なども、ぜひご一読をおすすめします。