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イランの反体制派、公開状で最高指導者批判(2012年2月16日)

イランの反体制派、公開状で最高指導者批判

ウォール・ストリート・ジャーナル 2月16日(木)10時20分配信
 イランでは最高指導者ハメネイ師に向けた公開状を発表する運動が広がるなど、これまで禁忌とされてきた宗教および政治上の最高権威に対する批判が公然と行われるようになっている。

 こうした動きは、国会議員選挙を3月2日に控え、イラン政府が抗議運動への警戒を強める中で起きている。反体制運動の「緑の運動」や学生活動家、改革派の主要政党は14日一斉に、自宅軟禁されている改革派指導者の解放と民主化を求める全国規模の運動を呼び掛けた。

 抗議運動が予想される首都テヘランやその他の都市では13日、警察の検問所が増やされ、また携帯電話やインターネットが遮断されるなど、警戒態勢が強化された。

 過去数カ月間、多くの著名な反体制派や活動家、一般市民がハメネイ師に向けた書簡を公開し、拷問や腐敗を容認したことや、不景気をもたらしたこと、権力の座を守るために法を無視したことなどを非難した。

 このような公開状は通常、個人のウェブサイトや、反政府運動を報道するペルシャ語のサイトに電子メールで送信される。

 自宅軟禁中のカルビ元国会議長の側近で「緑の運動」の広報担当者は亡命先からハメネイ師宛てに発表した公開状の中で「あなたが権力を保持すること以外何も考えていないことは、最も楽観的な国民でさえ気づいている。自分の保身のために、あなたはイランの国家資源や伝統、イデオロギー、文化を破壊しようとしている」と訴えた。

 イランの報道によると、公開状はイラン国内外で書かれているが、国内の人の中には投獄された人もあったという。これまで公開状に対する回答はない。

 さらに注目すべき点は、聖職者やイラン・イラク戦争の退役軍人、超国家主義民兵組織バシジ、革命防衛隊の上級指揮官など、体制内部者の間にも、ハメネイ師指導下の革命が道から外れているとの懸念を公然と示す者も多いことだ。

 公開状の発表は、現体制による圧政について、同国の政権や政府でなく、イスラム革命の中心である最高指導者の責任を追及しているという点で極めて異常な事態だ。

 反体制派の主な指導者は最近まで、改革に焦点を当ててきたが、現在、体制全体が間違っているという結論に達しつつある。

 イラン国内のこのような変化について、昨年からアラブ世界で勃発している民主化運動の成功が影響しているとの見方が広がっている。
   ※
 
 YAHOOニュースより。インターネットばっかり情報源にするのもどうかと思うのですけれど、テレビや新聞はこういうニュースを報道してくれないのです(追記 今朝8時からのTBS系「サンデーモーニング」で、「イラン核開発で緊迫」を扱っていたようです。こちらの不注意でした)。
 核開発や対米観についてはふれられていないし、超国家主義者もいるようですけれど、中には平和主義者もいることは十分に考えられます。彼らを応援することで、なんとか戦争を回避し、中東情勢を安定させる方向に持っていけないものでしょうか。
 
 追記 安全な場所から「応援する」だけというのも無責任な話でした。
 お詫びに、google翻訳で作成したペルシア語のメッセージを送らせていただきます。少しでもイランの平和主義者の皆様のお力になれば幸いです。
من صلح را انتظار داشت.یک ژاپنی.