核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

「年始芝居 四十の山賊」(『郵便報知新聞』1887(明治20)年1月)

 亞利抜(アリバー)が「開(はぢ)け豆」と唱えると、そこには山賊が貯めた財宝が。
 『郵便報知新聞』1887(明治20)年1月7日~15日。弦斎を追ってたらとんでもないものを見つけてしまいました。
 おそらくは日本初のアラビアンナイト翻訳です。
 なお第二話で、亞利抜(アリバー)は亞利抜(アリバゝ)の、「開(はぢ)け豆」は「開(ひら)けよ、豆」の誤写とあります。明治20年にもゴマはあるでしょうに、なんで豆なんでしょうか。合言葉を忘れたお兄さんは、「開け米」だの「開け麦」だのと、体を張ってボケたおしてました。
 原著書名や訳者の名前は書いてありませんが、展開はだいたい私の記憶にある「アリババと四十人の盗賊」そのままでした。山賊っつーより海賊版だろとの声もあるかとは思いますが。