核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

私も進歩しなければ

今日は遊びほうけてしまいました。 明日こそは、戦争と文学論を一歩なりとも進めます。

「進歩主義」は進歩しているのだろうか

本当は、「自称進歩主義ほど進歩しないものはない!」と断言しようとも思ったのですが。 いい例が、毎年8月になるとマスメディアが繰り返す、太平洋戦争への反省の言説です。2022年も2023年もかわりばえしませんでした。去年はこれこれの課題を達成…

小川未明「野ばら」の初出を読みたくなった

読むだけなら青空文庫版でも十分なのですが、ある仮説を思いつきまして。 また国会図書館に行くべき時が来たかも知れません。 「敵・味方」をめぐる論をかたっぱしから読むことになりそうです。

『石巨人の迷宮』も山本弘作品だった

ソードワールドTRPGシナリオ集『石巨人の迷宮』は、著者は水野良名義ですが、その表題作「石巨人の迷宮」は山本弘作品でした。 日本国産のTRPGが軌道に乗り始めた、傑作ぞろいのシナリオ集。遊ぶには別売りの文庫版ルールブックと、同好の士数名が必…

太平洋戦争についても、大多数の日本人は知らないのでは

前回、「大多数の日本人は、太平洋戦争以外の戦争について知らなすぎます」と書きましたが、よく考えたら、太平洋戦争についても、知られてはいないようです。 「何言ってるんだ。特攻隊や原爆の悲惨さは、しょっちゅうテレビでやってるじゃないか」と言われ…

もはや戦後ではなく……

どうせ2025年が無事に来たら、「戦後80年」だとか「むしろ今は戦前だ」といった言が語られることになるとは思いますが。私はもうちょっと、人が言わない言葉を語ろうと思います。 今はもはや戦後というより、「真の世界平和まであと〇年」を語るべき時…

エドモンド・ハミルトン「フェッセンデンの宇宙」、再読しました

国会図書館デジタルコレクションで検索したら、SFマガジン・ザ・ベストNO2(1964)収録の同短編が出てきました。何度読んでも戦慄の傑作短編です。夜空の、向こうには♪っと。。 私は40年以上前、『小学〇年生』だか『〇年の科学』といった学習雑…

山本弘『詩羽のいる街』 貨幣からの自由

故・山本弘の多岐にわたる仕事は、前回の小論で語り尽くせてはいないのはもちろんです。 連作短編『詩羽のいる街』は、お金を一切持たない詩羽(しいは。水曜日のカンパネラの詩羽(うたは)さんとは無関係)という女性が、人々のかかえている問題を解決する…

山本弘小論 反神論的思考

「作者がでしゃばるようになると、マンガは末期症状だ!」 故・山本弘(もはや歴史上の人物につき、敬意をこめて敬称略とします)のTRPG入門まんが、確か「放課後のサイコロキネシス」中のまんが家の独白です。 よくある楽屋落ちではあるのですが、『ラ…

山本弘「ロストワールドからの脱出」(旧『ウォーロック』誌39号)

多方面にわたる山本弘氏の仕事の中でも、かなり初期の忘れがたいゲームブックを一本。 「野生の少女や恐竜、黄金のジェット機が登場する秘境冒険物」と、ウィキペディアの記事にありました。後のトンデモ本シリーズの造詣にも通じるような、恐竜が実在する地…

SF作家の山本弘氏がお亡くなりになりました

SFのみならず、TRPGやゲームブック界への貢献、と学会初代会長と、各方面で活躍なさったお方でした。 旧ウォーロック誌の記事では、文章だけでなく、『放課後のサイコロキネシス』という、入門まんがも記憶に残っています。 山本氏の数々の著述には、あれこ…

方向性はつかめたかも

小川未明「野ばら」中の、「敵、味方というような考えをもった人だと困ります」の一節について、考え抜き、敵味方ではない関係のあり方を提示すること。 それが文学研究者にできる、最大限の戦争の止め方であると考えております。 飛んでくるミサイルをはね…

本日もお休みします

どうも、書くべき論文の方向性がつかめなくて。

『社会文学』第59号が届きました

特集は「関東大震災100年と文学」。 じっくり読みます。

構想、練り直し

もともとは、シュミットの友敵理論の文脈で、小川未明の「野ばら」を読み直す、といった論を予定していたのですが、根本的に練り直すことにします。 オルテガ『大衆の反逆』もデジタルコレクションの古い訳で読め、確かに「敵との共存」という自由主義の理想…

図書館行けず

デジタルコレクションで、古い訳の『大衆の反逆』が読めるので、そちらを先に読んでみます。 カール・シュミットからは、一時離れることにします。難解だからというよりも、シュミットの思想は奇怪に見えるのです。平和主義・自由主義を掲げる者の眼から見る…

『世界の名著 マンハイム オルテガ』(読む予定)

確か近場の図書館にもある、同シリーズに『大衆の反逆』が収録されてたはずです。 岩波文庫から二〇二〇年に新訳が出てもいますが、わざわざ買うこともなさそうです。「敵との共存」論だけ読めればいいので。

オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』が、「敵との共存」について論じているようです

シュミット本を読み込んでからになりますが、『大衆の反逆』も一応読んではみます。 オルテガっつーと、故・西部邁がむやみとふりかざしていたので、いい印象はないのですが、読まず嫌いはよくないのかも知れません。 私としては、もう一語足して、「敵たち…

今日は読書日

時間がとれたので、今日は『カール・シュミットの挑戦』を読む日にあてようと思います。読みこなすまでは他の本には目移りしないという、固い決意とともに。

スラヴォイ・ジジェクがわからない

『カール・シュミットの挑戦』、ムフが担当した章と序文は平易なのですが、ジジェクが担当した章が意味不明すぎて困っています。このところの閉塞感の原因の一つでもあるようです。とばしてとっつきやすい章に移ったものか検討中です。

今日も気分は晴れず

更新はお休みします。

今日は絶不調な日

絶望的な心理状態に陥ってしまい、戦争の止め方を考えるどころではありませんでした。なんとか立ち直りはしましたが……。

今日は別れの日

長い間お世話になった方の、送別会がありました。

今日は雑事が多くて

読書がはかどりませんでした。 ムフはことあるごとに、「敵」を「対抗者」に変える、と言うわけですが。 それと一対になるものとして、「味方」を「友」に変える、といった方向性はないものか、などと考えつつ、シュミット本を読んでいます。

ムフ編『カール・シュミットの挑戦』が届いた

感想は明日にでも。

箇条書きで下書きしてみる

・こんなふうに。 ・まず思いついた語句を並べ、後から論文形式に書き直すわけです。 ・前回の論文ではこの手法でけっこうスムーズに書けたので。 ・今回の「野ばら」論でも試してみます。

今さら花粉症

今年はだいじょうぶだと思って油断してました。 眼がかすんでますが、読書に支障をきたすレベルではありません。 カール・シュミット読解が進まないのは別の理由です。理解はできても了解はできない、といったところでしょうか。もう少しシュミットのおかし…

現時点でのムフへの不満と、ムフを越える見通し

シャンタル・ムフは「殲滅すべき『敵』を、闘技すべき『対抗者』に変える」ということをどの本でも提唱しているのですが、それをどのように実現するのかは、なかなか語ってくれません(未訳の『アゴニスティクス』には書いてあるのかも知れませんが)。 では…

カラスかバラか

前にも同じような二択で悩んだのですが。 宮沢賢治「烏の北斗七星」で、「平和を祈る」ことの問題を書くか、 小川未明「野ばら」で、「敵、味方という考え」を越える可能性を書くか。 で迷っています。 後者のほうが大きな絵が書けそうではあるのですが、シ…

『日本文学』10月号特集「戦争と文学」

2024年7月15日締め切り。近現代文学に限らない統一・横断テーマ号。 まさに激戦区になることが予想されますが、長年このテーマを考え抜いてきた私としては、ぜひとも応募したいです。 ぎりぎりの応募にならないよう、3月中には書くべき題材を決めて…