2013-07-10 村井弦斎『食道楽』における玄米と脚気 食道楽 #小説 いつもながら、弦斎が明治時代には早すぎた一例。 ※ 「僕は夏になると脚気が起っていかん。脚気は白米の中毒という説だから去年の夏は玄米とパン(原文漢字)ばかり食べていたら脚気が起らなかったよ。脚気がなくとも米の滋養分は糠(ぬか)にあるから玄米で食べる方が非常に栄養になるね」 (村井弦斎『食道楽(上)』岩波文庫 2005 原著1903(明治36)年) ※ 森鴎外をはじめとする陸軍軍医上層部がまじめに検討していれば、少なくとも2万人は助かったというのに。