日露戦争期からの平和主義者の一人、安部磯雄の国際平和論です。
「戦争が人類の進化を促進し、男性的精神を養成してきた」という戦争弁護論を批判し、その代替物としての運動競技を奨励し(このへんが安部磯雄ですね)、各国の軍隊を縮小して(英米がインドやフィリピンを独立させるならばという条件つきながら、朝鮮の独立にも言及しています)、国際警察隊に替えるべきという主張です。
昭和5年にもなお、平和主義の灯はまだ消えていなかったという一例でした。
(2015・5・30 「安倍磯雄」は「安部磯雄」の誤りでした。訂正してお詫びします)