核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

『経国美談』を読む方針。

 『経国美談』の先行研究はわりと豊富なのですが、中韓への翻訳され方を扱った研究や、文体論に比重をおいた研究が進んでいるようです。
 もちろんそれらは重要なことなのですが、語学力のない(どころか、返り点なし漢文の作中評さえろくに読めない)私が今さら参加できるはずもないので。
 今回は、物語表現よりも物語内容、シニフィアンよりもシニフィエを重視した、あえて非ナラトロジー的な読みでいこうかと思っています。
 それだと柳田泉の反復になるんじゃないか。と思って柳田論を読み返してみましたが、その心配だけは無用でした。柳田泉の功績は確かに尊敬に値しますが、独断的なところも多くて。