核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

ダニー・ネフセタイ『イスラエル軍元兵士が語る非戦論』(集英社新書 読む予定)

 Yahooニュースの紹介欄のサムネイルにでかでかと、

 

 「抑止力」

  という考えは

  もうやめよう

 

 とあったので、興味をひかれ記事を読みました。

 

 ダニー・ネフセタイ『イスラエル軍元兵士が語る非戦論』(集英社新書)を斉加尚代さんが読む 想像力を奪う「愛国教育」の先に(レビュー)(Book Bang) - Yahoo!ニュース

 

 イスラエルの愛国教育に疑問を感じ、今では来日して家具職人をしておられるとのこと。その日本でも岸田文雄氏や麻生太郎氏のように、先制攻撃論をふりかざす政治家が政権を握っていることを、ネフセタイ氏はどう感じていらっしゃるでしょうか。ああいう政治家たちの存在は、日本人として恥ずかしいことです。

 「平和憲法は非現実的だ」なんてのは、近代日本が陥った「利益線論」の愚かさ、現在進行形の「安全保障のジレンマ」の恐ろしさを知らない者の妄想です。

 戦争抑止のために軍備を増強すれば、周辺国にとってはそれが脅威となり、軍備の増強で応えます。それが繰り返されれば信頼関係など成立しなくなり、戦争という形で破綻するしかなくなるのです。近代日本は太平洋戦争のみならず、日清戦争日露戦争第一次世界大戦の時代からそれを経験してきました。歴史を顧みれば、「軍備で戦争を抑止できる」という考えこそ平和ボケ、妄想なのです。

 そうした歴史の教訓をまじめに受け取るならば、軍備による抑止力という考えをやめる以外にない、と村井弦斎は考え、私もそれに同意し、今またネフセタイ氏もそう考えておられるようです。近日中に読みます。