上記ブログ「猫を償うに猫をもってせよ」で展開中の、大衆文学をめぐる論争につきまして。
私は昭和期大衆文学は情報不足なので、議論に参加する資格があるかどうかわからないのですが、とりあえず事実関係をはっきりさせておきたいと思います。
上記目録では、第34篇~第40篇、第49篇~第53篇、第61篇~第62篇、第63篇(別巻)が脱落しています。
第62篇(刊行順序52)はまるごと『プロレタリア文学集』にあてられていますし、第39篇(刊行順序46)は『社会文学集』です。
なお、同じく上記ブログのリストになかった、第34篇『歴史・家庭小説集』には塚原渋柿園・村上浪六・中村春雨・村井弦斎も収録されています(1928(昭和3)年6月1日刊行)。しつこいようですが村井弦「斎」です。
アマゾンドットコム
の出品リストより。なお、私は出品者ではありません。
なお、鈴木先生とは一面識がありますし、小谷野先生とは先日よそさまのブログでごあいさつしたばかりですが、私は党派に加担する気はありません。
まず事実を明らかにしないことには実りある論争は成立しないし、学問上の問題については師や学派に遠慮すべきではない、というのが私の信念なのです。
2011・5・15 12:30 菅原 健史