「難解」というのとは少し違います。私はこれでも専門外ながらプラトンだのアクィナスだのカントだのを読んできてまして、西洋文明が人間と動物を区別してきた論理については理解しているつもりです。
そうした流れの末に、アガンベン氏は人間と動物の間に線を引こう(あるいは消そう)としているか、それがさっぱり見えてこないのです。訳者あとがきを読んでも。
これは以前、ある人に薦められて『アウシュヴィッツの残りのもの』を読んだときにも感じました。
アガンベン氏に一言だけインタビューしたいものです。
「あなたは何を食べているのですか?」