核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

星一『官吏学 第三巻』における自由意志説

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 人には自由意思あり環境に対し順応し衛禦(えいぎょ?)し改造すと雖、其自由たる相対的 Relative にして絶対的 Absolute にあらず、必ず統合を要すべき限界点あり、
 (略)
 要するに人類の自由意思とは自他の統合を得る方法を選ぶの自由を意味し、無制限に自己発現の任意なるを意味するにあらざるなり。
 (近代デジタルライブラリー 星一『官吏学 第三巻』 126/630)
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 章見出しでは「自由意志」、本文では「自由意思」ですが、特に使い分けてはいないようです。
 星一は哲学者ではなく会社経営者なので、上記の論もあるいは平凡と思われるかもしれません。私としてはこれでも十分すぎるくらいです。