核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

はしごは異常に高かった

 「小林秀雄の誤謬は、××××を自己の心理と思いこんだことにある」
 という書き出しの「小林秀雄の誤謬」という論文を執筆しながら、1980年代のテレビゲーム「ロードランナー」を思わせる、はしごと狭いトンネルで構成された立体迷路にもぐりこんでいた。
 
 ・・・という夢を見ました。分析したい方はご自由にどうぞ。私は精神分析学など信じないのですけど。
 現実の私は、「小林秀雄の誤謬」という論文を書くつもりは、今のところありません。他を批判するよりも、己れの「気概」論(いずれ平和論や虚構論ともつながるはずです)を手堅くまとめていきたい気分なのです。
 
 小林秀雄は太平洋戦争前の1939(昭和14)年に、「性欲のように疑えない君のエゴティスム即ち愛国心」を称賛する文章を書いていました(全集には、「神風といふ言葉について」という題で収録されているはずです。今手もとにありません)。彼にしてはいいこと言ってます。愛国心なんてのは性欲と同レベルの衝動であって、人前で見せびらかすものではないのです。
 そうした低次元の行動原理に対抗して、「『気概』のように疑う余地のない絶対平和主義」を完成させること。それが私の生きる道。
 
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