核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

豚戦争(1906年)

 「ブタの平和利用」とかそのへんのキーワードであれこれ検索していたら、変なのが見つかりました。以下、ウィキペディアより。

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 豚戦争(ぶたせんそう、ドイツ語: Schweinekrieg / セルビア語: Царински рат)は、1906年以降、セルビアセルビア王国)とオーストリア=ハンガリー帝国の間で発生した貿易摩擦(関税戦争)である。この対立を通じてセルビアオーストリアハンガリーからの経済的自立を達成し、オーストリア=ハンガリー帝国にとっては外交上・通商上の失点となった。
 (略)
 1906年セルビアが兵器の購入先を二重帝国のベーメンの兵器工場からフランスに切り替えると、二重帝国は対抗措置としてセルビアの主要輸出品である畜産品(豚またはその製品)など農産物への禁止関税を施行した[1]。これに対しセルビアは二重帝国からの輸入を拒否する報復措置をとり、「豚戦争」が始まった
 (略)
 「豚戦争」により高まったセルビア民族意識は反オーストリアハンガリーへ向かい、以後両国の関係は急速に悪化して第一次世界大戦勃発の遠因となった。
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 1906年といえば明治39年、日露戦争終結の翌年です。その時期の日本の新聞や雑誌(特に戦争・国際関係記事)はけっこう読んだはずなのですが、豚戦争は初耳でした。
 「われらのブタ輸出自由化のために!」なんて大義名分で、兵士は命をかける気になるものでしょうか。日露戦争や太平洋戦争がそれより崇高だとは、私はこれっぽっちも思いませんが。