核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ベルクソン学習週間

『水滸伝』のマイブームが一段落したところで、図書館で『世界の名著』と『人類の知的遺産』のベルクソン本を借りてきました。小林秀雄はじめ日本文学にも影響を与えている哲学者、この機会に概観なりともつかんでおこうと思います。もう一冊、小林秀雄がベ…

T&T用ソロアドベンチャー『水滸夢想2』

本作は、「著 ケン・セントアンドレ 翻訳:安田均/グループSNE」が権利を有する『トンネルズ&トロールズ完全版』の二次創作作品です。 (C)Group SNE 「トンネルズ&トロールズ完全版」 109人目の好漢、217人目の登場人物に転生し、広大な大陸を放浪す…

裏108星

『水滸夢想2』作成のため、『水滸伝』の、108星の化身ではない脇役たちをカウントしていたら。 梁山泊の招安(罪を許され官軍に編入されること)がようやく決まったあたりまでで、名前つき人物が108人に達してしまいました。 ここらで止めるか。でも…

『続水滸伝』(『蕩寇志』)、デジコレで読めました!

以前、『蕩寇志』という題の、『水滸伝』(70回本)の続編で、梁山泊に集結した108名が官軍に皆殺しにされる、本編とは別の作者が書いた続編がある、という話を書きました。 国会図書館のデジタルコレクションで検索したところ、同作品が、『続水滸伝』…

土屋靖明「ベルクソンにおける〈運〉と〈偶然〉 ──『道徳と宗教の二源泉』の記述を中心に ──」

『八戸学院大学紀要』 47 1-6, 2013-12-24。 Bergson。ベルグソンともベルクソンとも表記されるために、検索でちょい手間どらせる哲学者。日本近代文学にも多大な影響をあたえているこの人物について、私はこれまで本格的に学んではきませんでした。中央公論…

古荘真敬「「祈り」についてー 聖書とW・ジェイムズを手がかりにー」

『立命館大学人文科学研究所紀要』(2019-02)掲載。 「祈り」という営為の得失について、まじめに考えた論文を読みたいと思い、CiNiiで「祈り 科学」で検索したら見つかったご論文です。 古荘氏の結論は、聖書のパウロの言葉を引いて、祈りを肯定的に…

太公望。

愛用しているラジオのアンテナが折れたので、『央華封神』TRPGの小道具に使うことにしました。

サイコロは祈りを聞き入れない。

『源氏物語』に出て来る近江の君という双六好きの女君は、双六で明石の尼君の幸運にあやかろうとして「明石の尼君明石の尼君」と呪文のような言葉を唱えているそうです。もちろん近江の君はテレキネシスなど使えないので、サイコロの目に影響することはあり…

平凡社刊『中国古典文学全集』がデジコレで読める!

少なくとも、第十~十二巻(『水滸伝』上中下)は。 これで、重たい本を図書館から借りてこずにすみそうです。 だれ場とか後づけとか言われがちな遼国や田虎との戦いや、王慶ファミリー結成のいきさつも、私はけっこう好きなのです。最終決戦で、108星が…

6×6×6=216

たとえば、『水滸伝』(120回本)の場合。108星以外にも、官軍とか遼軍とか田虎軍とか王慶軍とか方臘軍とか役人とか一般人とかがいて、全部合わせればもう108人ぐらいは捻出できると思うのです。合わせて216人の登場人物からなる、『水滸夢想2…

『水滸伝』の続編の一つ、『蕩寇志』

『水滸夢想2』執筆のため、水滸伝関係の記事を検索していたら、興味をひかれる本が見つかりました。以下はウィキペディアより。 ※ 『蕩寇志』は紹興の兪万春(1794年 - 1849年)によって書かれた七十回本の続篇である。完成までに22年を費やし、死に至るま…

ジェームズ・ウィルソン、岡和田晃著『傭兵剣士』(グループSNE 二〇一九)

正式なタイトルは、『傭兵剣士+青蛙亭ふたたび+無敵の万太郎とシックス・パックの珍道中』ですが、『傭兵剣士』で検索しても出てきます。 社会思想社(第五版対応)や新紀元社(第七版対応)からも『傭兵剣士』という題の本は出ていますが(表題作以外の内…

T&T用ソロアドベンチャー「三国演武2」

本作は、「著 ケン・セントアンドレ 翻訳:安田均/グループSNE」が権利を有する『トンネルズ&トロールズ完全版』の二次創作作品です。 (C)Group SNE 「トンネルズ&トロールズ完全版」 トンネルズ&トロールズ(T&T)で無理矢理三国志を遊ぶ一人用シナリ…

「ZAROKE」(『PCマガジン』1985年9月掲載)

ザローク。私が(おそらく)初めて実プレイした、本格的なCRPGです。 PC-8001用、BASIC+マシン語で、初代『ドラゴンクエスト』のように、主人公一人で広大な大地を巡るタイプ。戦闘は1対1ですが、平地から林、森、山へ行くごとに敵が強く…

「サウザンティス号の冒険」(『Oh!PC』1984年3月号掲載)

私の海洋冒険好きを形成した、PCー8801用ゲームです。 19世紀初頭(ナポレオン戦争時代)、イギリス海軍の帆船「サウザンティス号」の艦長となり、フランス海軍との海戦を経て港をめざすシミュレーション。 接舷しての白兵戦はアクションで、上陸し…

『Oh!PC』掲載のSFショートショート

同誌には小説欄もありまして、水谷珪氏や西谷史氏が見開き2ページの、コンピューターを題材にした小品を発表してました。 水谷氏のほうは確か1984年で、題名はどれも失念しましたが、 ・主人公が死んでも、別人にリーインカネーション(転生)してルー…

『Oh!PC』誌で知ったTRPG

『Oh!PC』というのは1980年代のマイコン雑誌で、各種販売新作ソフトのレビューや、BASICで書かれたソフトのリスト、マシン語プログラミングの入門記事などが充実した雑誌でした。 (この時点でお若い方はおいてきぼりでしょうが、このまま続け…

坂本龍一「Rio」(アルバム『スムーチー』収録)

作曲家の坂本龍一氏がお亡くなりになられたとのことです。 この方の曲は、大学生~前期院生時代にずいぶん聞きました。 中谷美紀さんが歌う歌曲の数々も忘れがたいのですが(私にとっての入門はそちらでした)、最も印象に残っているのはこの「Rio」です。遠…

「テーブルトークRPGに関する二次創作活動のガイドライン策定について」

これまで深く考えずに、T&Tのルールを応用した「ツール」だの「シナリオ」だのを公表してきましたが、今では二次創作活動についてのガイドラインがあるのでした。 (詳細は「テーブルトークRPGに関する二次創作活動のガイドライン策定について」でご検索…

うらやましさ、あるいはカタログから喚起される欲望について

前回、前々回はまるで、のび太にラジコンを自慢するスネ夫のように、得意げにTRPG遍歴の自慢をしてしまったことをお詫びします。私はスネ夫ほど贅沢ではないので、古本で入手したり、友人から払い下げてもらったルールブックも多いのです。 どちらかとい…

やりっぱぐれた、思い出のTRPG

高すぎて入手できなかったり、やる相手が見つからなくて出来なかったTRPGも、けっこうあります。 ファイティングファンタジー。ゲームブックのシステムを流用した、おそらくもっとも手軽なTRPG。先にT&Tを入手したこともありやりそびれました。派…