核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

湯川秀樹編 『科学と人間のゆくえ 続半日閑談集』(講談社 1973(昭和48)年第一刷)

 湯川秀樹の、『半日閑談集』に続く第二対談集。小林秀雄との対談「人間の進歩について」(1948)が収録されています。
 『新潮』の初出と読み比べると、一箇所の異同と文字表記のぶれを除いて、初出文と全く同じ文章でした。
 同じ対談なら当り前じゃないかと思われるかもしれませんが、その初出文や湯川著収録文と似ても似つかない文章なのが、第五次小林秀雄全集に収録された「人間の進歩について」なのです。
 断定を下す前に、以前コメント欄でいただいた版の『人間の進歩について』と読み比べてみることにします。